噛みつく、威嚇する犬への歯磨き方法
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歯ブラシを見ただけで威嚇する、噛みつく、抱き上げようとする飼い主に攻撃をする・・・
こんなお悩みを抱えていませんか?
犬の中でも特に小型犬に多い問題行動です。小型犬はもともと自衛本能が強いので、見慣れない歯ブラシや歯磨きという不快な習慣につい警戒心を剥き出しにしてしまうのです。
しかし歯磨きは小型犬の健康を守るうえでとても大切な習慣です。
痛い、怖い、辛いという歯磨きへの誤解を解消し、スムーズにお手入れが進むよう取り組んであげましょう。
まずはご褒美感覚で歯磨き粉に慣らす
小型犬の多くはその小さな骨格の影響もあり、3,4歳を目途に口内トラブルが目立ち始めます。
具体的には
・強い口臭
・歯石
・歯垢
・歯茎のトラブル
・虫歯
・歯周病
などです。
ただ多くの小型犬にとって口を大きく開け、奥歯までしっかりと磨いてもらう事はできれば避けておきたい習慣です。また歯磨き自体に恐怖を感じたり、飼い主に拘束されることで過度な緊張を覚えてしまうこともあります。
小型犬を口内トラブルから守るためには「定期的な歯磨き習慣」を付けてあげましょう。
そのためには「歯磨き」嫌いの克服に挑戦です。
まずは
①愛犬の気に入る歯磨き粉を用意します
②歯磨き粉を飼い主さんの指先に少量乗せます
③愛犬の目の前に歯磨き粉を見せ、オヤツ感覚で舐めさせます
オヤツを上げる時にお座りをさせるなど習慣がある場合はぜひ同じ手順をとってあげましょう
④愛犬が歯磨き粉に抵抗感が無くなるまで数日かけて繰り返します
⑤次に、歯ブラシの上に歯磨き粉を少量のせ、指の時と同じ要領で舐めさせます
⑥歯ブラシ自体に恐怖や抵抗を感じることが無くなるようにまずは磨くことより、慣れることを優先します
⑦愛犬は歯磨き粉にも歯ブラシにも抵抗を感じなくなったら、歯磨き粉を舐め終えた後に上唇を軽くめくり、歯の根元をこするように磨く練習を始めます
この時、
●力を入れてしまう
●歯茎を刺激してしまう
●口を大きく開けすぎてしまう
●愛犬を強く抑えてしまう
という事の無いように注意しましょう。
歯ブラシのプラスチックの質感が苦手という場合は歯磨き用ガーゼの利用もおすすめです。ガーゼであれば飼い主さんの指に巻き付け利用できるので、愛犬も抵抗なく受け入れてくれるからです。
また忙しい毎日の中でこまめに歯磨きの時間をさけないという場合は、歯磨き用コットンロープやおもちゃなどの歯磨き粉を塗布し遊ばせることで歯の表面を磨くという選択肢があることもぜひ知っておいてあげましょう。
大切なことはどのような商品を活用するかということではなく、歯磨きを習慣化するということです。
どのような方法であっても飼い主さんも愛犬もストレスを抱えることなくお手入れを継続出来るよう取り組みましょう。
歯磨きの前後には十分なスキンシップが大事
歯磨きを習慣化する中で、つい飼い主さんが真剣になりすぎてしまう事があります。
歯ブラシを片手に持ち、愛犬を抱き上げ、磨き終わったら解放し・・・
これでは愛犬は歯磨きをすることで自由時間やお昼寝時間が阻害されたと思ってしまうこともあります。歯磨きを愛犬がスムーズに受け入れてくれるように、ぜひ歯磨き前後のタイミングで十分なスキンシップ、遊びの時間を作ってあげましょう。
愛犬を撫でたり、膝に乗せたり、マッサージをしたりとする一環の流れで歯ブラシを取り入れてゆきます。もちろん歯磨き完了後もしばらくは愛犬とのスキンシップを心がけます。
小型犬は甘えん坊な性格が多いので、飼い主さんとのスキンシップは何よりの幸せです。
事務的に用事だけを済ませるのではなく、ぜひゆったりとした時間の中で歯磨きを習慣として取り入れてあげましょう。
定期的にプロの目による口内チェックも欠かさずに
小型犬の小さな歯やその隙間、骨格はなかなか素人目では十分なケアが行き届きにくいものです。
毎日、数日おきにに歯磨きを行っている場合でも、気が付けば磨き残しがあったり、歯垢や歯石が付着していることもあります。愛犬の口内ケアには定期的に動物病院でのチェックも取り入れてあげましょう。
動物病院で専用の器具を用いて口内を隅々まで確認してもらいます。歯垢や歯石の付着が深刻化すると、全身麻酔を施し、歯の表面についた汚れを掻きとる処置が必要になります。
この方法は効果が大きい反面、全身麻酔という健康上の不安も付きまといます。特に高齢な犬の場合、全身麻酔はリスクが高くできれば避けて通りたい処置です。
口内トラブルが多くなりがちな小型犬には日ごろからこまめに歯磨きを行い、異変を早期発見することで、高度な処置を回避することを目指してあげましょう。
自宅で歯磨きを行っている場合でもトリミングショップや動物病院で行っている歯磨きサービスを利用することで、より丁寧で確実なお手入れにつなげることが出来、おすすめです。
またその際に歯磨きの方法を見学させてもらうことで、今後の家庭でのケアにも役立ててゆきましょう。
投稿者プロフィール

- ペット業界キャリア25年以上。生体販売、トリミング、トレーニングと幅広い経験があり、国内最大手のペット関連企業本部企画業務を10年担当。ペット関連雑誌、サイトへの執筆実績も多数。資格は、トリマー、トレーナー、アロマセラピスト他、幅広く保有。現在は、ペット業界の求職者に向け執筆活動中。
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