【猫】歯磨きと同時にチェックしたい口内環境
- カテゴリ:猫の歯磨き方法
- タグ:猫 歯磨き

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日ごろ、つい缶詰やレトルトフードが主食になりがちな猫達も定期的な口内環境のチェック、ケアがかかせません。
気まぐれな猫に歯磨きの習慣をつけることはなかなか難しいと感じてしまうでしょう。
猫の歯磨きは曜日や時間を決め定期的に行うのではなく、猫の気まぐれな様子に合わせてフレキシブルに取り組むことが長続きさせるうえでの秘訣です。
ここでは歯のケアと同時に気にかけてあげたい猫の口内トラブルについてご説明させていただきます。
食欲不振の原因は実は口内トラブル
猫と言えば気まぐれで、好き嫌いが激しい、食事の好みが日替わりと様々な言われ方をするものです。
でも実は単なる気まぐれ、わがままと捉えていた食欲不振が深刻な痛みや口内トラブルが原因だったというケースも少なくありません。
例えば
- 歯垢や歯石による口内トラブル
- 虫歯
- 歯のぐらつき
- 歯茎の痛み
- 口内炎
などです。
もし猫が食べ物を目の前にしても口をつけない場合、食事やオヤツを目の前に鳴き続ける場合、これまで大好物だったはずのご飯でさえも口をつけない場合は口内に異常がないかを確認してあげましょう。
口内トラブルの中には飼い主の目視だけでは見つけてあげることが出来ない症状もあります。
食欲不振や生活の変化がみられた時、異変を感じた時は早急に動物病院を受診し口内トラブルの可能性について調べてあげましょう。
激しい痛みを伴う猫の口内炎
実は猫の口内炎は大変発症数の多い病気です。
軽度な症状であれば数日で自然治癒する病気ですが、中には症状が深刻化してしまい食事をとることが出来ない、体重の減少などの症状まで引き起こすこともあります。
猫が口内炎を起こしている時の症状は
- 食欲不振
- 食事中でなくても舌をペチャペチャと鳴らす、舌を頻繁に出し入れする
- よだれが沢山出る
- きつい口臭がする
- 口内が腫れている
- いつもより毛繕いをしなくなった
などがあります。中には痛みから頻繁に鳴き続けることもあります。
口を開けなかを除くと赤く膨らみがある場合もあります。
猫の口内炎は発症の原因が様々あり、特定することが出来ません。そのため予防措置を十分に講じることが出来ず、発症後の早期治療でしか対応が出来ません。
ただ猫の多くは例え痛みを感じていても態度に現わすことをせず、じっとうずくまることで乗り切ろうとしてしまう事が多いものです。
そのためつい家族も単なる気まぐれ、わがまま、眠いだけ・・・と軽視してしまいがちです。
猫の口内炎は早期発見であれば、数日~数週間の抗生物質の服薬で完治させる事が出来ます。服薬は食事に混ぜ与えることが出来るので、家庭で十分に対処が出来ます。
歯茎の腫れ、口臭、痛みを見つけた時は
猫は拘束される事や押さえつけられる事が何より苦手です。その上、飼い主が口を開け、中をのぞきこもうとすれば全力で反撃をすることもあるでしょう。
口内トラブルや口内炎で痛みを感じている場合、たとえ飼い主であっても口もとに触れることを嫌がるのも当然です。
口内にトラブルを抱えている場合、飼い主との間ですでに口周りへの警戒心が募ってしまっていると、動物病院での診察がスムーズに進まないこともあります。
異変を感じた場合は、自宅であまり無理強いをしてしまう事なく早急に動物病院へ連れてゆきましょう。
食欲の変化以外にも
- 口臭が強くなったと感じる
- 歯が茶色く変色している
- イライラとしている素振りを感じる
- 顔周りを撫でることを嫌がる
- 以前の様に顔や頭を擦りつけることが無くなった
- 同居する他猫をよりつけなくなった
などの場合も何等かのトラブルを抱えている可能性があります。
日ごろ食べている缶詰やウエットフードに含まれる添加物が原因になり歯の表面に歯垢や歯石が付着していることも考えられます。猫は若く健康なうちは動物病院を受診する機会も少なく、つい疎遠になってしまいがちです。
しかし口内や歯の健康のためには年に数回は検診を受けてあげましょう。
家庭での歯磨きが予防効果大
もちろん家庭でも定期的に歯磨きの習慣化を目指してあげると予防に効果的です。猫にい歯磨きを習得させるためには
- 嫌がることをしない
- 叱らない
- 痛みを与えない
事が大原則です。
猫がリラックスしているとき、機嫌がいいとき、みずから飼い主に近寄ってきたタイミングを利用し短時間で手際よく歯磨きを終えてあげましょう。
もちろん歯磨き終わりでご褒美を上げたり、おもちゃで遊んであげたり、大いに撫でてあげることも忘れてはいけません。
辛い口内炎の発症原因の1つに口内の雑菌繁殖があります。歯垢や歯石の付着が進むと、口内には雑菌があふれかえります。この雑菌が歯肉や歯茎にダメージを与えることで口内炎という辛い症状につながることもあるので、日ごろのケアをぜひ取り入れてあげましょう。
特に高齢になり体力、免疫力が低下しがちな場合はよりこまめに家庭でのケアに取り組んであげましょう。
投稿者プロフィール

- ペット業界キャリア25年以上。生体販売、トリミング、トレーニングと幅広い経験があり、国内最大手のペット関連企業本部企画業務を10年担当。ペット関連雑誌、サイトへの執筆実績も多数。資格は、トリマー、トレーナー、アロマセラピスト他、幅広く保有。現在は、ペット業界の求職者に向け執筆活動中。
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