歯石の原因はドッグフードだった・・・

  • カテゴリ:犬の歯石対策
  • タグ:増粘剤, 無添加

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無添加ドッグフードを購入したり、オヤツを控えたりと愛犬の食生活には気を配っているつもりでも、歯垢や歯石が付いてしまうというお悩みを抱えている方もいるでしょう。

実はドッグフードの表示にはあるカラクリがあります。

ドッグフードの成分に関して正しく理解し愛犬の食生活を見直してあげましょう。

無添加が必ずしも安全ではないこと

ドッグフードを購入する時「無添加」という言葉が必ず記載されていることを絶対条件にしているという方が増えています。

ドッグフードの原材料や成分の危険性、有害性はたびたび話題にあがり、書籍として発売されることもあるほどです。当然愛犬には危険性のあるもの、有害なものを与えたくないと誰もが思うでしょう。そのような思いがあれば「無添加」という言葉を無条件で信頼してしまうことも無理はありません。

しかしこの表記のはカラクリがあり「何が」無添加なのかという事が曖昧にされています。

具体的には

・保存料

・酸化防止剤

・着色料

・合成ビタミン

このほかにも有害視されている成分は多々あります。しかし無添加という表記の場合、この全てを配合していないという意味ではなく、1つでも配合をしていなければ〇〇を無添加という意味合いで記載することが出来ます。

ドッグフードを選ぶときは、パッケージの表面に記載されているインパクトのある表記だけでなく、裏面を確認し原材料表示欄をしっかりと確認しましょう。

その際に犬の健康に好ましくない成分の配合があった場合は別の製品への切り替え、食事の改善も考えてあげましょう。

ドライフードだけでは虫歯予防にならないこと

ドライフードを与えているから、虫歯対策とパッケージに記載されていたからといって必ずしも十分な対策が出来ているとは限りません。犬は本来食べ物を咀嚼し飲み込むとう習性を持ち合わせていません。

大抵の場合はドッグフードでもオヤツでも丸のみしています。

ドライフードの中には犬が噛み砕くことで、歯の表面についている歯垢や歯石が取り除かれたり、粉砕されたドッグフードのかけらで歯垢や歯石の付着が予防されると謳う製品もありますが、なかなか思うようには効果が出ていません。

またあえて大粒のドッグフードを与えることで、犬の咀嚼を促し歯磨き効果を期待するという手法もあります。

この方法は咀嚼という結果につながる可能性は高いものの、大粒のままで飲み込むことで消化不良を起こしたり、胃腸へ負担がかかるというデメリットも考えられます。

愛犬の健康を考えるなら良質で安全性の高い製品を選ぶこと、食事に本来の栄養摂取以外の効果効能を期待しないことが大切です。

増粘剤やでんぷんには注意が必要なこと

ウエットフードやレトルトフード、ジャーキーなどの製品には「増粘剤」という名称が原材料表示欄にかかれていることがあります。

この成分はその名前の通りで粘着性を高め、素材の「つなぎ」の役目を果たしてくれます。中には有害性があるとされる増粘剤を配合する代わりに「でんぷん」を利用している製品もあります。

いずれもドッグフードを製造する過程で様々な素材をつなぎ合わせ、成型させるうえで欠かせない成分です。ただこの成分があることで成型が出来るという事は、それだけ粘着性が強いということでもあります。

この成分がもしも歯の表面についてしまったら・・・

当然そのまま残留してしまうでしょう。

これでは食べかすが吸着され、いずれか歯垢や歯石にまで悪化しても仕方がないと思えるでしょう。この成分はウエットフードの成型には欠かせない成分です。つまりウエットフードを与えている場合、無縁ではいられません。

ウエットフードを与えることを今後は控えるのか?

定期的に歯磨きの習慣をつけるのか?

愛犬の健康管理にどちらの方法がいいか考えてあげましょう。

小型犬やシニア犬の場合、たとえ健康の為とはいえウエットフードを与えないという決断が難しいということもあるでしょう。

そのような場合が市販のペット用歯磨きガーゼを利用すると初めての方でもスムーズに歯磨きをすることが出来るのでお勧めです。

オヤツは素材そのままが理想的

愛犬のしつけに、ご褒美に、コミュニケーションとしてオヤツを与えることが生活のリズムとして習慣化している方も多いでしょう。

愛犬が喜ぶことはもちろん家族にとってもそのような愛犬の姿を目にすることは癒しを感じる時間です。

口内や歯の健康を考えることはとても大切なことですが、必ずしも「オヤツを禁止すべき」ということではありません。

今後オヤツを購入する時はジャーキーなどの増粘剤を配合した製品ではなく、ササミや野菜などを乾燥させただけというシンプルで添加物不使用の製品を積極的に選んであげましょう

これらのオヤツは安全性が高いだけでなく、噛みしめ食べることで唾液の分泌も促進されます。

唾液には口内の洗浄、殺菌効果があるので多少なりとも口内ケアに役立ってくれます。

投稿者プロフィール

YUKIYO OHTANI
YUKIYO OHTANI
ペット業界キャリア25年以上。生体販売、トリミング、トレーニングと幅広い経験があり、国内最大手のペット関連企業本部企画業務を10年担当。ペット関連雑誌、サイトへの執筆実績も多数。資格は、トリマー、トレーナー、アロマセラピスト他、幅広く保有。現在は、ペット業界の求職者に向け執筆活動中。

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