愛犬の口内ケアで口臭を改善
- カテゴリ:犬の口臭対策
- タグ:口内環境

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犬なら多少の口臭は仕方がない・・・と思ってはいたものの・・・いざ愛犬の口臭に直面するとあまりの不快さに驚いたという声が多々あります。
犬の口臭はただ不快だというだけではなく、その後に起こる病気の前触れでもあります。
口臭が起きてしまう仕組みを正しく理解し、家庭でのケアに取り組んであげましょう。
犬の口臭ってどんなこと?
犬の口臭を別な物に例えるなら「腐った魚」「生ごみ」と言われます。
愛犬を抱き上げた時、手をなめられた時、撫でている時に毎回このような臭いが漂うのでは愛犬とのコミュニケーションもためらってしまうでしょう。
口臭は初期の段階であれば犬自身に自覚意識はありません。甘えん坊な性格であれば躊躇なく飼い主さんの手や顔をなめたがることもあるでしょう。
ただ口臭は
・口内トラブル
・歯周病
・虫歯
・内臓疾患
のサインでもあります。
ただ臭いというだけではないので、しっかりと口臭の発生原因を突き止め、改善と予防のための家庭でのケアを習慣化してあげましょう。
口臭は家庭のケアで改善出来る
愛犬の口臭の原因が歯垢や歯石といった口内の汚れが原因であれば、今後定期的に歯磨きを続けることで徐々に改善を目指すことが出来ます。
人間でも歯磨きを怠れば不快な口臭が発生するのですから仕組みは同じです。
犬もペット用歯ブラシを用いて歯の表面を磨くことで口内が清潔になり、口臭が軽減されます。
口臭の原因となる雑菌は口内で増殖をすると
・歯と歯茎の隙間
・食道
・気管
を通じて体内にまで進行します。この雑菌が内臓にダメージを与えることで内臓疾患に至ります。
口臭は日々ゆっくりとですが悪化するので、内臓に雑菌が達する前に予防策を講じてあげましょう。
■口臭が強いとされる犬種
実は
・シーズー
・パグ
・フレンチブルドッグ
・ボストン・テリア
などの鼻が短い顔立ちをしている犬種は口臭が強いと言われる事があります。他にもキャバリアやコッカーも比較的、鼻が短い部類に入りたびたび口臭の話題があがります。
これらの犬種は口角が高く口が大きく開くので、より口臭を不快に感じやすいのでしょう。これらの犬種が特別口臭が強くなるという理由がありませんが、ただ
・食欲が旺盛で食べ物を丸呑みする傾向がある
・好き嫌いがありウエットフードを食べることが多い
・顔に皺があり、皺の隙間で雑菌が繁殖し臭いを発している
・皮膚疾患を抱えることが多い(脂漏症など)
これらの原因から気になる臭いがしやすい傾向にあります。この場合、単なる口臭としてだけでなく皮膚や内臓疾患も総合的に考え、健康管理に取り組む必要があります。
定期的に動物病院を受診したり、気になる症状は早期に治療を始めてあげましょう。
動物病院の受診も必要
口臭の原因が歯垢や歯石だという事までは把握しているという方でもその深刻さについては軽視してしまっていることもあります。
口臭の原因である雑菌が内臓にまで達すると、様々なトラブルが起こります。例えば腎臓に雑菌が侵食してしまった時は「腎不全」が起こることもあります。この場合、口臭からややアンモニア臭がするという特徴があります。
しかし家庭では正しくアンモニア臭をかぎ分けることが出来ない場合もあります。
腎不全の発生原因は多々ありますが、万が一発症してしまうと体内に毒素が周りさらに深刻な事態を招きます。
口臭が気になり始めたらまずは動物病院を受診し発生原因を確認してあげましょう。
歯垢や歯石はリセットしたうえでケアを始める
不快な口臭、歯垢や歯石の対策には家庭での歯磨きが最も効果的です。
しかし歯磨きはあくまでもこれから蓄積される歯垢や歯石の付着を予防するためのお手入れです。
すでに歯垢や歯石が付着していて
〇歯の根元が茶色く変色している
〇歯の表面に緑色の石状の塊が付着している
〇歯の表面が凸凹している
〇歯がぐらぐらしている
〇歯茎が変色している
〇歯茎から出血している
〇歯茎が腫れている
〇口内に触れようとすると激しき拒否する
このような症状がある場合は、まずは動物病院で現状のリセットをしてあげましょう。すでに付着している歯垢や歯石を歯の表面から剥がし、口内を洗浄し、歯茎の炎症を納めます。場合によっては抜歯が必要になるケースもあります。
痛みや出血がある場合は歯磨きよりも治療を優先し、症状がおさまり次第歯磨きを始めます。
効果的にい歯磨きの効果を引き出すためには歯ブラシの先端が歯の隅々までいきわたり、歯垢ではなく歯の表面を磨くことの出来る状態に整えなくてはなりません。
このような高度な処置は処置を行う中で状況を見極めつつ判断が求められるので、市販の器具を購入し家庭で安易に施すのは大変危険な行為です。
処置に使用する「スケラー」と呼ばれる器具は通販やペットショップでも販売されていますが、使用には十分なスキルが必要な事を理解し、無理な処置は控えましょう。
歯磨きに不慣れな場合でも飼い主とのコミュニケーションの一環、遊びの一環という雰囲気を醸し出しながら行うことでスムーズにい受け入れてくれるので、まずは気軽にケアを始めてあげましょう。
投稿者プロフィール

- ペット業界キャリア25年以上。生体販売、トリミング、トレーニングと幅広い経験があり、国内最大手のペット関連企業本部企画業務を10年担当。ペット関連雑誌、サイトへの執筆実績も多数。資格は、トリマー、トレーナー、アロマセラピスト他、幅広く保有。現在は、ペット業界の求職者に向け執筆活動中。
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