愛犬の口臭は病気のサイン
- カテゴリ:犬の口臭対策
- タグ:犬の口臭

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愛犬の口臭は仕方がない・・・と諦めてしまっていませんか?
愛犬となんの躊躇もなくコミュニケーションを図るためには不快な口臭は改善するに越したことはありません。歯垢や歯石を原因とする口臭であればこまめなケアを続けることで徐々に改善に向かうことが出来ます。
体調不良や内臓疾患を理由とする口臭ならば、早期に治療を始めてあげる必要があります。口臭が原因が何であれば放置してもいい問題ではありません。
早期に改善を目指し取り組んであげましょう。
口臭対策には口内ケアがおすすめ
不快な口臭を改善する方法はいくつかあるものの、最も効果的な方法は歯石や歯石の除去と付着の予防です。口臭が発生する原因は口内に残留しているドッグフードのカスなどが原因で生じる雑菌です。
つまりこの雑菌を減少させなければ根本的な解決には至りません。
市販の口内ケア製品では
・歯ブラシ
・歯磨き粉
・スプレー
・シロップ
・サプリメント
・ガム
・おもちゃ
など様々な種類があります。
ガムやおもちゃは最も簡単な方法ですが、これは犬が噛みつくことで唾液の分泌をうながし、歯の表面を唾液の力で洗浄、殺菌するという仕組みです。
すでに歯垢や歯石が付着している場合、目に見えるほどの効果は期待できないでしょう。またサプリメントや口臭対策用スプレーも同様です。
ミントやハーブの香りで一時的に別の香りを発生させることはできるものの、歯の表面についている歯垢や歯石はそのまま残留しているのですから、時間が経てば元の口臭が発生するだけです。
歯垢や歯石をしっかりと取り除く、今後の付着を予防するためには、歯の表面そのものを磨き上げる方法が最も効果的で確実な方法です。
歯磨きは短時間で出来る簡単なお手入れ
口臭対策に最も効果的な方法は歯磨きです。
週に数回でも歯磨きを行うことで、口内の雑菌が減少し不快な臭いの発生を軽減することが出来ます。人間のように毎食後に行う必要はないので、この点は気軽にとらえることが出来るでしょう。
口臭の原因である歯垢や歯石を取り除くこと、歯茎をマッサージし血行を促進すること、口臭の改善を目指せる事という観点からは歯ブラシの利用が最も効果的です。
犬用の歯ブラシは犬の狭い口内でもスムーズに使えるように先端を小さく、細く成型されています。ブラシそのものも人間用に比べ細くつくられ、歯と歯の隙間まで行き届きます。
一見、人間の子供用歯ブラシと同様と思えますが、ペット用には細部にわたる工夫がされいるので必ずペット用を利用しましょう。また歯ブラシに不慣れな場合は、犬が好むフレーバー付きの歯磨き粉などを利用するとスムーズにお手入れを終えることが出来ます。
歯ブラシでは届かない狭い隙間も歯磨き粉の粒子であれば行き届くことが出来ます。もちろん犬用歯磨き粉はうがいの必要はありません。
歯磨き粉は歯磨き完了後自然と口内に流れ込むので、拭き上げる必要もありません。犬の歯磨きは実はとても手軽で簡単なお手入れです。
まずは便利なアイテムを活用しながら取り組んでみましょう。
口臭で気が付く病気
愛犬の歯に目立った汚れがない、歯磨きも習慣化しているにもかかわらず口臭が強い、改善されていない気がするという場合は内臓疾患の可能性があります。
内臓疾患を患っている場合、体内で発生した悪臭が口を通じて発っせられるので時には口臭と勘違いされてしまうからです。
内臓疾患による口臭の一例は
〇腎臓病、腎不全
腎臓は体内の毒素をろ過してくれる重要な役割をもつ臓器です。
腎臓が正しく機能していないということは体内に毒素が充満してしまう危険があります。
腎臓疾患は初期の時点ではなかなか外見からは異変に気が付くことが出来ず、治療が遅れてしまうことも多々あります。
もし愛犬の歯そのものには異常や汚れがないものの口臭がする場合、元気がない、食欲がない、トイレに関する問題を抱えている場合は動物病院でその旨を伝え検査を受けましょう。
〇肝臓疾患
口臭が発生する病気の1つに肝臓疾患もあります。肝臓疾患を患ってしまっている場合、アンモニアの分解が順調に進まなくなります。
ふとした時に感じる口臭にアンモニア臭を感じるという声もあります。
肝臓疾患は決して高齢になってからではなく、若いうちに発症することもあるので不快な口臭を感じたり、口臭が変化したと感じる時は動物病院に相談をしましょう。
〇糖尿病
食生活の多様化、運動不足などが原因で犬にも糖尿病の発症が増加しています。
糖尿病を犬が発症すると血液中に不要物が増加するので体臭や口臭が強くなることがあります。ただ犬本来の臭いと混同してしまうこともあり、臭いだけでは病気の発症に気が付くことは難しいので異変を感じた場合は動物病院で検査を受けましょう。
このほかにも胃腸、心臓などに疾患を抱えている場合、口臭が悪化することがあります。
日々の生活に変化がみられる時は早急に動物病院を受診しましょう。
投稿者プロフィール

- ペット業界キャリア25年以上。生体販売、トリミング、トレーニングと幅広い経験があり、国内最大手のペット関連企業本部企画業務を10年担当。ペット関連雑誌、サイトへの執筆実績も多数。資格は、トリマー、トレーナー、アロマセラピスト他、幅広く保有。現在は、ペット業界の求職者に向け執筆活動中。
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